「このままSIerで働き続けて、自分は成長できるのか?」そんな不安を感じたことはありませんか?
技術スキルは身についた。けれど、もっと上流で価値を出したい。顧客の“指示通り”ではなく、“提案する側”になりたい。
そんな想いから、いま多くのSIer出身者がコンサルタントという次のキャリアを目指しています。
「でも、コンサルって特別な人しかなれないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
実際には、SIerで培った経験やスキルは、コンサルタントの業務と多くの共通点があり、十分に転職が可能です。
本記事では、SIerとコンサルの違いや共通点を踏まえながら、転職成功に必要なスキル、選考対策、ファーム選び、成功事例までを網羅的に解説します。
- この記事でわかること
- SIerとコンサルタントの共通点や違い
- SIerからコンサルへ転職するメリット・デメリット
- SIerからコンサルへ転職する際の注意点
- SIerからコンサルに転職するために必要なスキル
- SIerからコンサルへの転職ステップ
- SIerからコンサルへの転職を成功させるコツ
「今のキャリアに限界を感じる」「より市場価値の高いスキルを身につけたい」方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者
保知 一也
Acrosstudio株式会社 代表
KPMGコンサルティングを経て、Acrosstudio株式会社を創業。2023年10月に、コンサルティング事業とフリーコンサルへの案件仲介事業を立ち上げ、生成AI領域への事業を拡大。2025年1月時点で正社員数27名・今期売上6億円着地予定。

この記事の執筆者
Acrosstudio株式会社
コンサル総研編集部
Acrosstudio株式会社所属の現役コンサルタントがコンサル総研編集部として記事の執筆・編集を行う。これまでのコンサルでの実務経験を元に読者の皆様へコンサル業界のリアルを発信することを心がけている。
SIerからコンサルタントは目指せる!共通点も解説
結論、SIerからコンサルタントへのキャリアチェンジは可能です。
両者には以下の通り、共通するスキルや経験が多く、SIerのバックグラウンドを活かせる場面が多い傾向にあります。
- 課題解決が目的
- プロジェクト単位での業務
- コミュニケーション能力が必要
- 論理的思考力が求められる
- ITに関する知識が必要
- クライアントワークが中心
特に、論理的思考力や課題解決能力、プロジェクト管理スキルは、両方に共通する重要な能力です。
「自分のスキルは技術寄りだからコンサルは難しいかも」と感じる人もいるかもしれませんが、上記の共通点を意識することで、転職への自信を持つことができるでしょう。
SIerとコンサルの違い
SIer(システムインテグレーター)とコンサルタントの最大の違いは、仕事の目的とアプローチ方法にあります。
項目 | SIer | コンサルタント |
主な目的 | システムの構築・運用 | 経営・業務課題の解決支援 |
クライアント | IT部門が中心 | 経営層や業務部門が中心 |
アプローチ | 技術視点でのソリューション提供 | ビジネス全体を考えた提案 |
SIerは主に技術的な観点から課題解決を行いますが、コンサルタントはより広い視点で企業の戦略や業務改善に関わることが求められます。
コンサルタントへの転職を考える場合は、ビジネス全体を理解する視点を持つことが重要です。
SIerからコンサルへ転職するメリット
SIerからコンサルタントへの転職は単なる職種の変更ではなく、キャリアの選択肢を大きく広げるチャンスです。
特に以下の点で大きなメリットがあります。
- 年収アップが見込める
- キャリアの幅が広がる
「現在のキャリアに行き詰まりを感じている」「もっと高収入・高スキルの仕事に挑戦したい」という方にとって、コンサル業界は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
年収アップが見込める
コンサル業界は、一般的にSIerよりも年収が高い傾向にあります。
特に大手戦略系・総合系コンサルファームでは、成果に応じた報酬体系が整っており、スキルや経験に応じて収入が大幅に上がる可能性も。
SIerとコンサルの平均年収比較
職種 | 平均年収(30代) | 平均年収(40代) |
SIer | 600万~800万円 | 700万~900万円 |
コンサルタント | 800万~1,200万円 | 1,000万~1,500万円 |
※上記は一般的な傾向であり、企業規模や職種によって異なります。
コンサル業界の年収が高い理由としては、以下が考えられます。
- 高い専門性とスキルが必要
- クライアントへの貢献度が大きい
- プロジェクト単価が高い傾向にある
- 成果報酬型の報酬体系
- グローバルな市場価値
現在の年収に満足していない、またはより高い報酬を得たいSIerの方にとって、コンサル業界への転職はピッタリの選択肢です。
キャリアの幅が広がる
コンサルに転職すると経営・業務・ITの幅広い視点を持つことができるため、キャリアの選択肢が大きく広がります。
SIerはIT業界に限定されることが多いですが、コンサルタントでは金融・製造・ヘルスケアなど、さまざまな業界のプロジェクトに関わることができます。
また、上流工程や大型のプロジェクトに関われるチャンスも多いです。
結果として、将来的なキャリアの自由度が高まり、事業会社の経営企画やフリーランスといった多様な道が開けるでしょう。
SIerからコンサルへ転職する際の注意点
SIerからコンサルへの転職には多くのメリットがありますが、一方で気をつけるべき点もあります。
特に以下の2つは、多くの転職者が直面する課題です。
- 残業や仕事量が増えやすい
- インプット量を増やす必要がある
これらのポイントを理解し、事前に準備しておくことで、転職後のギャップを最小限に抑えることができます。
課題に適応できれば、SIerの経験を活かしてコンサルタントとして活躍する道が開けるでしょう。
残業や仕事量が増えやすい
コンサル業界はクライアントの課題解決を支援する仕事であるため、業務量が多く、プロジェクトによっては長時間労働になりやすい特徴があります。
SIerとコンサルの平均労働時間の比較
職種 | 平均労働時間/月 | 繁忙期の労働時間/月 |
SIer | 160~200時間 | 200~250時間 |
コンサルタント | 180~250時間 | 250~300時間 |
※企業やプロジェクトの状況によって異なります。
コンサル業界では、クライアントの期待に応えることが最優先となります。
納期が厳しく設定されることもあり、結果として業務量が増えがちです。
また複数のクライアント案件を同時に担当するケースも珍しくありません。
SIerでは1つのプロジェクトに集中することが多いですが、コンサルタントになると平行作業が当たり前になります。
時間管理スキルを磨くことで、自身の負担を減らしていく必要があるでしょう。
インプット量を増やす必要がある
クライアントの課題に対して最適な解決策を提案するため、業界知識やビジネススキルのインプットも欠かせません。
コンサルではSIer時代よりも幅広い業界に対応するので、プロジェクトごとに基礎知識を短期間で学ぶ必要があります。
またSIerでは「技術的に可能かどうか」が重要視されますが、コンサルでは「ビジネスとして最適かどうか」が求められます。
そのため、経営戦略・ファイナンス・マーケティング など、技術以外の分野の知識も必要です。
仕事をしながら新しい知識をインプットするため、読書やオンライン講座など、効率的な学習方法を確立しましょう。
また、コンサル出身者のブログやSNSから情報をインプットするのもおすすめです。
SIerからコンサルに転職するために必要なスキル
SIerからコンサルタントに転職するためには、技術的な知識だけでなく、ビジネス視点のスキルが求められます。
特にコンサルタントとして成果を上げるなら、以下の5つが重要です。
- 論理的思考力
- マネジメント能力
- コミュニケーション能力
- プレゼンテーション能力
- 専門知識
これらのスキルを磨くことで、SIerとしての経験を活かしながらコンサルタントとしてのキャリアを築くことができます。
転職を成功させるために、今のスキルを見直し、必要な知識を積極的に学んでいきましょう。
論理的思考力
コンサルタントは、以下の理由から「ロジカルシンキング(論理的思考力)」 が不可欠です。
- クライアントの課題を明確にし、最適な解決策を導くため
- 経営層に対して説得力のある説明をするため
前提SIerとして培った問題解決のプロセスは、コンサル業務にも応用可能です。
例えばエラーの原因を論理的に分析し、最適な解決策を導き出すプロセス は、ビジネス課題を解決する流れと似ています。
ただし技術的な視点だけでなく、ビジネス視点での分析力も強化する必要があります。
スキル向上のためには「なぜ?」を5回繰り返して根本原因を探ったり、ケーススタディ※を学んだりしましょう。
※コンサルティングファームの問題解決プロセス
マネジメント能力
コンサルタントは、プロジェクトの進行管理を担うことが多く、タスク管理やチームマネジメントのスキル が求められます。
SIerでのプロジェクトリーダー経験がある場合、コンサルでもスムーズに適応しやすいでしょう。
ただし技術プロジェクトだけでなく、ビジネス全般のマネジメント能力を身につけることが重要です。
プロジェクトマネジメントのフレームワークを学ぶことで、目標達成をスムーズに進めやすくなるでしょう。
コミュニケーション能力
コンサルタントの仕事はクライアントとの折衝や提案が中心のため、相手の要望を正確に理解し、分かりやすく伝えるスキル が必要です。
SIerの経験を活かせる部分も多いですが、よりビジネス視点での対話 が求められるため、経営用語や業界知識の習得も重要になります。
PREP法※を意識した話し方を練習したり、相手のニーズを正しく理解する「アクティブリスニング」を実践しましょう。
※「結論⇒理由⇒具体例⇒結論」の流れで情報を伝える構成のこと
プレゼンテーション能力
提案内容をクライアントに伝える機会が多いため、説得力のあるプレゼンテーションスキル も必要です。
SIerでもクライアント向けの技術提案を行う場面はありますが、コンサルでは以下が求められます。
- 経営層を納得させるストーリー構成
- データを活用した説得力のある説明
結論ファーストを意識した上で、論理的かつ魅力的なプレゼンをできるよう練習しましょう。
各領域の専門知識
コンサルタントは、特定の業界や業務に精通していることが求められるため、分野ごとに必要な知識を身につけることが重要です。
以下では、求められる専門知識の例を領域ごとにまとめました。
領域 | 必要な知識 |
ITコンサル | ・クラウド ・データ分析・AI・サイバーセキュリティ |
戦略コンサル | ・企業戦略・マーケティング・競争戦略 |
業務コンサル | ・業務プロセス改善・ERP導入 |
金融コンサル | ・ファイナンス・リスク管理・M&A |
特にITコンサルタントを目指す場合は、最新の技術動向を把握することが強みになります。
一方で、戦略や業務系のコンサルタントを目指す場合は、経営・業務知識が必須です。
業界ごとの課題やトレンドは定期的にチェックしつつ、MBAレベルの経営知識を学ぶと良いでしょう。
SIerからコンサルへの転職時に役立つ資格
SIerからコンサルに転職する際、資格は「必須ではないが、あると有利な武器」になります。
特に以下のような資格は、転職市場でも評価されやすい資格です。
資格 | 適したコンサル領域 |
PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル) | ・ITコンサル ・業務コンサル |
ITストラテジスト | IT戦略コンサル |
中小企業診断士 | ・経営コンサル・ITコンサル |
AWS認定資格(ソリューションアーキテクトなど) | ・DXコンサル・クラウドコンサル |
簿記2級・1級 | 財務・会計コンサル |
例えば、プロジェクトマネージャーの経験があればPMPを取得することで、プロジェクト管理の専門性を証明できます。
自身のキャリアや得意分野に合わせて、適切な資格を選ぶことが重要です。
また資格を取得することで、以下のようなメリットも得られます。
- プロジェクトの提案やクライアントとの信頼構築に役立つ
- 論理的思考力や財務知識など、求められる能力を高められる
短期間で転職を目指す場合はPMPや簿記2級など、比較的取得しやすい資格が向いています。
一方で、長期的なキャリアアップを考えるなら中小企業診断士を検討するのも良いでしょう。
コンサルタントにおすすめの資格は以下でも詳しく解説しています。
コンサルタントになりたい人向けにおすすめの資格とは?転職やキャリアアップに有利になる資格も紹介
SIerからコンサルへの転職ステップ
以下では、SIerからコンサルへの転職成功に向けた具体的なステップを解説します。
- 転職エージェントに登録する
- 職務経歴書を作成する
- 面接対策を行う
- 面接を受ける
- 条件調整後、内定を承諾する
事前準備をしっかり行い、自信を持って転職活動に臨みましょう。
①転職エージェントに登録する
コンサル業界への転職を目指すなら、転職エージェントへの登録が欠かせません。
特に、コンサル業界に強いエージェントを利用することで、適切な求人を紹介してもらえるだけでなく、面接対策や職務経歴書の添削サポートも受けられます。
転職エージェント(例) | 特徴 |
アクシスコンサルティング | ・コンサル業界に特化 ・未経験者向けの支援が充実 |
リクルートエージェント | 求人数が多く、SIer出身者向けの案件も豊富 |
ムービン・ストラテジック・キャリア | 戦略・総合コンサル向けの転職支援に強い |
複数のエージェントに登録することで、自分に合った求人を比較しやすくなります。
また、SIerからの転職実績が豊富なエージェントを選ぶことが成功のカギです。
②職務経歴書を作成する
コンサルタントは「論理的思考力」と「課題解決力」を求められるため、これらのスキルを意識して経歴を整理することが必要です。
▼職務経歴書の書き方のポイント
項目 | ポイント |
職務要約 | これまでの経験を簡潔にまとめ、コンサル転職に活かせるスキルを強調する |
業務内容 | SIerでの経験を「クライアントの課題解決」に結びつけて記載する |
成果・実績 | 定量的な数値(売上向上率、工数削減率など)を入れてアピールする |
「クライアントのビジネス課題をどう解決したか」を意識して書くことが重要です。
例えば、「プロジェクトマネージャーとして業務効率を20%向上させた」など、具体的な実績を入れると説得力が増します。
③面接対策を行う
コンサル業界の面接では、「ケース面接」と呼ばれる課題解決型の試験が行われることが多いため、事前の対策が必要です。
以下では、面接の主な種類と各対策をまとめました。
面接の種類 | 特徴・対策ポイント |
経歴・スキル面接 | SIerでの経験をどのようにコンサル業務に活かせるかを説明できるようにする |
ケース面接 | 「ある企業の売上を改善するには?」といった問題に論理的に答える |
フィット面接 | 企業文化に合うかを見られるため、志望動機やキャリアプランを明確にする |
面接では、「結論 → 理由 → 具体例 → まとめ」の順で話すと論理的な回答がしやすくなります。
事前に過去問やケーススタディの書籍を活用して練習すると良いでしょう。
④面接を受ける
面接本番では、これまで準備してきた内容を最大限活かし、自分の強みを伝えます。
面接時に意識すべき主なポイントは以下。
- 結論ファーストで話す
- 質問の意図を考え、簡潔に答える
- 面接官の質問に対し、Yes/Noだけでなく理由を説明する
コンサル業界では論理的に話す力が特に重視されるため、結論から話すことを意識しましょう。
また緊張しても焦らず、落ち着いて回答することが大切です。
事前に模擬面接を受けておくと、本番でもスムーズに受け答えができます。
⑤条件調整後、内定を承諾する
内定をもらった後は、企業と条件交渉を行います。
特に以下のポイントについては、事前にしっかり確認しておくことが重要です。
- 年収:ベース給与+ボーナスの詳細
- 働き方:リモートワークの有無や勤務時間
- キャリアパス:どのような評価制度があるか
万が一提示された条件に納得できない場合は、エージェントを通じて交渉するのも有効です。
自分に合った環境で働けるよう、しっかり確認してから承諾しましょう。
SIerからコンサルへの転職を成功させるコツ
SIerからコンサルへの転職に成功するには、戦略的な準備が不可欠です。
技術スキルが豊富でも、コンサルタントとして求められるのは 課題解決力やビジネス視点 です。
以下では、コンサル転職を成功させるためのポイントをまとめました。
- 志望動機を明確にする
- スキルや経験をアピールする
- 経営やビジネスに関する知識を習得しておく
事前準備をしっかり行い、自信を持って転職活動に臨みましょう。
志望動機を明確にする
「なぜコンサルになりたいのか?」を論理的に説明できることが重要です。
志望動機が曖昧だと、企業側に「転職後の成長イメージが持てない」と判断され、不採用につながる可能性があります。
【志望動機を考える際のポイント】
- なぜコンサルを目指すのかを整理する
┗例:「システム開発だけでなく、ビジネス全体の課題解決に関わりたい」 - コンサルでしか得られない経験や成長機会を述べる
┗例:「幅広い業界の経営課題に携わることで、より高度なスキルを磨きたい」 - 企業ごとの特徴を踏まえ、志望理由を具体化する
┗例:「貴社のDX推進プロジェクトに惹かれ、技術と戦略を融合させたい」
「SIerとしての経験を活かしつつ、新たなチャレンジがしたい」というだけでは不十分です。
なぜコンサルタントなのか、なぜその企業なのかを具体的に伝えられるよう準備しましょう。
スキルや経験をアピールする
これまでの経験を 「クライアントの課題解決」にどう活かせるかを明確に伝えることが重要です。
SIerの経験をそのまま話すのではなく、以下のようにコンサル業務に即した形で整理しましょう。
SIerのスキル | コンサルでの活かし方 | アピール例 |
プロジェクトマネジメント | クライアントの業務改善プロジェクトの推進 | 「IT導入プロジェクトで、業務改善を実現した経験があります」 |
要件定義・業務設計 | 企業の業務プロセスの最適化支援 | 「業務フローを整理し、無駄を削減する提案を行いました」 |
システム開発・実装 | DX推進やデジタル戦略策定 | 「最新の技術動向を踏まえ、最適なIT戦略を提案できます」 |
例えば、「大手メーカー向けのシステム開発を担当した」と伝えるのは勿体ないです。
「製造業の課題を分析し、業務プロセスの効率化を実現した」といった形で説明すると、コンサルとしての視点があることをアピールできます。
経営やビジネスに関する知識を習得しておく
コンサルタントは、戦略的に課題解決を行うプロフェッショナルのため、経営やビジネスに関する基礎知識を身につけておくことが大切です。
以下のような知識は事前に習得しておきましょう。
分野 | 必要な知識 |
経営戦略 | ・競争戦略 ・SWOT分析 ・ポーターの5フォース |
財務・会計 | ・P/L・B/Sの基本・ROE・ROAの計算 |
問題解決手法 | ・ロジカルシンキング・MECE・ピラミッド構造 |
例えば財務の知識がない場合でも、簿記の基礎を学んでおくと、クライアント企業の財務状況を理解しやすくなります。
必要な知識を転職前から学び始めることで、入社後の成長スピードを加速できるでしょう。
SIerからコンサルへ転職した後のキャリア例
SIerからコンサルへ転職した後、どのようなキャリアを築いていくのかをイメージすることも重要です。
代表的な3つのキャリア例は以下の通りです。
- ファーム内でステップアップ
- 他のコンサルファームへの転職
- フリーランスコンサルとして独立
コンサル業界には多様なキャリアパスがあるため、個人の適性や目標に応じて選択しましょう。
ファーム内でステップアップ
コンサルファーム内でのキャリアパスは、一般的に以下の流れで進んでいきます。
役職 | 主な業務内容 |
アナリスト / コンサルタント | ・調査・分析・資料作成 ・クライアント支援のサポート |
シニアコンサルタント | ・クライアントとの折衝・プロジェクトのリード |
マネージャー | ・プロジェクト全体の管理・チームマネジメント |
シニアマネージャー / ディレクター | ・大規模案件の統括・営業活動 |
パートナー | ・企業経営への関与 ・ファームの事業戦略策定 |
コンサルタントとして成長するには、以下のスキルをバランスよく磨くことが重要です。
- 論理的思考力
- クライアントマネジメント力
- 営業力
特にマネージャー以上になると、自ら案件を獲得し、ファームの収益に貢献する力が求められます。
他のコンサルファームへの転職
同じコンサル業界内でも、以下のような理由から、より自分に合った環境を求めて転職するケースは少なくありません。
- より専門性の高い領域に挑戦したい
- 給与・待遇の向上を目指したい
- 企業文化や働き方が合わなかった
コンサル業界内の転職は一般的ですが、専門性を明確にすることで、より市場価値の高いキャリアを築くことができます。
また、転職エージェントを活用すると、自分に合った求人を見つけやすくなります。
フリーランスコンサルとして独立
経験を積んだ後、フリーランスコンサルとして独立する道もあります。
近年は企業のプロジェクトベースの採用ニーズが増えており、独立して活躍する人も増加傾向にあります。
以下では、フリーコンサルになるメリット・デメリットをまとめました。
項目 | メリット | デメリット |
収入面 | 実績次第で高収入を狙える | 収入が不安定になりやすい |
働き方 | 案件ごとに自由に働ける | 営業活動が必須 |
キャリア | 自分の得意分野を活かせる | 組織内の昇進機会はない |
独立を目指すなら、まずはコンサルファームで十分な実績と人脈を築いてからの方が成功しやすいです。
また、フリーランス向けの案件紹介サービス を活用することで、安定的に仕事を獲得できる可能性が高まります。
弊社では、フリーコンサル経験者によるフリーコンサルのためのマッチングサイトを運営しています。
Big4との直取引や独自ルートによる非公開案件も、多数ご用意しておりますので、今後独立を視野に入れている方はぜひご活用ください。
\フリーコンサルの案件を確認したい人必見!/
コンサルタントにおける独立について詳しくはこちら!
【コンサルタントとして独立への道】独立のメリットやデメリットを解説
事前準備を徹底してコンサルへの転職を成功させよう
コンサル業界は成長の機会が多い反面、競争も激しいため、入社後のキャリアを見据えた戦略が必要です。
まずは転職後のキャリアプランを考え、適したファームを選びましょう。
またコンサルで求められるスキルを事前に習得しておくと、即戦力として活躍できます。
しっかりと準備を整えた上で、自分に合ったキャリアを築いていきましょう。