アクセンチュア、ベイカレントを経てフリーコンサル、そして起業へ

アクセンチュア、ベイカレントを経てフリーコンサル、そして起業へ

フリーコンサルタントになって、具体的にどのような活躍をしているのか?気になる人も多いでしょう。

そこで、フリーコンサルタントとして活動した上で、現在事業展開を行っているデアゼイン・コンサルティングの代表村上航平さんにAcrosstudio株式会社代表の保知がインタビューをさせていただきました!

フリーコンサルタントのリアルな体験談を知りたい人は是非チェックしてみてください。

この記事の監修者

保知 一也
Acrosstudio株式会社 代表
KPMGコンサルティングを経て、Acrosstudio株式会社を創業。事業立ち上げ1年で売上3億円・社員数25名まで事業を拡大。前職におけるSaaS導入支援の経験を基に、SaaS事業のクライアントに対してコンサルティング・組織組成・アジャイル開発・BPO等を専門に支援。

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この記事の執筆者

Acrosstudio株式会社
コンサル総研編集部

Acrosstudio株式会社所属の現役コンサルタントがコンサル総研編集部として記事の執筆・編集を行う。これまでのコンサルでの実務経験を元に読者の皆様へコンサル業界のリアルを発信することを心がけている。

目次

村上航平さんの自己紹介について

保知:村上さん、まずは自己紹介をお願いできますか?

村上: 初めまして、村上航平と申します。これまで富士通、アクセンチュア、ベイカレントという大手企業でキャリアを積んできましたが、現在は自身で法人を設立し、コンサルティング業務と人材紹介事業を中心に活動しています。
キャリアのスタートはシステムエンジニアとして、主にシステム開発に関わっていましたが、次第に「もっとお客様の意思決定に近いところで価値を提供したい」という思いが強くなり、コンサルタントに転職しました。アクセンチュアとベイカレントにてシステム開発、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)、業務改善など様々なプロジェクトを経験し、その後に転職したベンチャーコンサルファームでは採用戦略やメディア運営の立ち上げといった経営的な側面にも関わりました。

また、これら自身のコンサルタントとしてのキャリアと並行して、副業的にSNS経由等で転職支援を行ってきており、その経験を活かして、現在は自分の法人を立ち上げ、人材紹介事業にて独立して活動しています。

フリーコンサルを目指したきっかけや働き方・メリットについて

保知:フリーコンサルとしてのキャリア形成について、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

村上:きっかけなどは思い出せないのですが、人生で一度は会社員以外を経験しておきたいという想いが当時からありました。なので転職先にアクセンチュアを選んだ当時から「いつか独立して、フリーランスとして自分の力を試したい」とは思っていました。
ただ、すぐに独立するのではなく、まずはベンチャーのコンサルティング会社に転職し、大手の看板が無くてもコンサルとして稼働することができるか自分の実力を試しました。また、ベンチャー企業で働くことで、コンサルティング業務に加え、案件の取り方や税務、法人運営の基礎などを学びました。この経験を通じて、「フリーランスとしてやっていける」という自信を徐々に築いていきました。


保知:フリーコンサルと起業を両立させることで、どのようなメリットが生まれるのでしょうか?

村上: フリーコンサルと起業を両立させる最大のメリットは、キャッシュフローの安定化です。特に起業初期は収益化に時間がかかるため、フリーコンサルで安定した収入源を得ることができ、事業の成長に時間をかけながら進めることができます。
例えば、人材紹介事業は収益化まで数ヶ月から1年ほどの時間が必要なため、その間の資金繰りに悩むことがありますが、コンサルティング業務なら資金を補完し、安定した事業運営が可能になります。このように、リスクを最小限に抑えつつ、事業を着実に育てていける点は、フリーコンサルと起業の両立ならではのメリットだと思います。


保知:忙しい日々の中で、どのようにタイムマネジメントをしているのでしょうか?

村上: 確かに、フリーコンサルと起業を両立させることは簡単ではなく、多忙になりがちですね。
私の場合は平日はフリーコンサルのプロジェクトにフルタイムで携わり、夜や週末を使って人材紹介事業を進めています。工夫として、タスクをToDoではなくカレンダーで整理し、自分の時間を最大限に活用するようには意識しています。
例えば、会議予定や面談予定だけでなく、タスクについても他メンバーが分かるようにカレンダーに登録しています。そうすることで自身の受けられる仕事量やスケジュールを把握できるだけでなく、他メンバーが会議や面談設定の調整をスムーズにできるようになります。「○○の時間空いていますか?」というコミュニケーションを1つでも無くしたいという意図です。
もちろんプロジェクトの間の空き時間や移動時間に、スマホで簡単なタスクやメール対応を行うことなどもしていますが、できるだけ減らせるコミュニケーションを減らすことがタイムマネジメントに繋がると最近は感じています。


保知:フリーコンサルの経験は、起業にどのように活かされていますか?

村上: フリーコンサルで得た「課題解決能力」や「素早くPDCAサイクルを回す力」は、起業において非常に役立っています。事業を立ち上げるとき、さまざまな課題や問題に直面しますが、コンサルティングで培った問題解決能力を活かして、速やかに改善策を講じることができる点が大きな強みです。
逆に、起業を通じて実務的な経営視点が身につき、クライアントへの提案の質も向上したように感じます。こういった相乗効果から考えてもフリーコンサルと起業は相性が良いと思います。

フリーコンサルの案件選びで意識しているポイント

保知:案件選びについて、特に重視しているポイントは何ですか?

村上: 働きやすさと自分のスキルを活かせる領域かどうかです。
日中に人材紹介業側で面談や打合せが入ることもあるため、稼働率やリモート率といった働き方をまずは重視して選びます。
また、すぐにクライアントに価値提供できるように、自身のこれまでの経験や知識が活かせるかも重視しています。具体的には私の場合であれば、システム開発のプロジェクト化初期のITコンサルやその後のリリースまでの推進PMO、業務コンサルなどが該当します。


保知:フリーコンサルや起業を目指す方々に、アドバイスをいただけますか?

村上: 起業を目指す方には、最初から起業する事業1本にするのではなく、フリーコンサルのように並行して事業を実施することをお勧めします。最初はフリーランスとして自分のスキルを磨きながら、事業やキャッシュの基盤を固めていき、リスクをできるだけ少なくするようにしてください。

また、これは個人的な実体験に基づく話になりますが、 すぐに独立をするのではなく、まずは数人規模のベンチャーコンサルティング会社に転職することもお勧めです。再委託案件の実情や案件の獲得方法、ベンチャーの組織作り等を経験することができるからです。これらの経験から「フリーランスとしてやっていける」という自信を徐々に築いたとともに、どのような案件をどのような手段で獲得できるのか/探していくべきなのかについて、経験ベースで把握することができ、フリーコンサルとしての生き方に対しての不安や遠回りするリスクを軽減できました。

フリーコンサルを経て人材紹介事業の立ち上げ背景

保知:最後に人材紹介事業を立ち上げた理由など教えてください。

村上: コンサルでの転職を用いたキャリア形成をきちんとして欲しいと思ったからです。私自身、数年前から転職支援として面談や面接対策を実施してきました。昨年はリアルに100人以上の対応をしたと思います。しかし、面談や面接対策だけだと部分的なサポートに留まってしまい、本人のキャリアを一から検討できないことが悩みでした。

これまで会社の窓口としても人事業務にも携わってきましたが、人事のミッションは、その会社に人を入れることです。ただ、中には「本人のキャリアを中心に考えるならうちよりもこういった会社の方がいい」「他の会社の話も聞いたうえで決めて欲しい」などと思うことが多々ありました。であるならば本人のキャリアだけを考えることができる人材紹介をずっとやりたいと思ってきました。

転職エージェント会社への転職なども考えましたが、コンサルとしての働きを止める自信はなかったです。また、その両輪で働けるような会社もなかったです。そこで、コンサルとして安定的に働きつつ、やりたかった人材紹介もできるような法人を自分で設立すればいいとなり、人材紹介事業を立ち上げました。

コンサルへの転職、コンサルからの転職、今後のキャリア形成で悩んでいる方がいれば是非一度ラフにご連絡いただければ幸いです。


保知:本日は貴重なお話をありがとうございました!

村上: こちらこそ、ありがとうございました!私の経験が、これからフリーコンサルや起業を目指す方々の参考になれば幸いです。

【デアゼイン・コンサルティングについて】

デアゼイン・コンサルティングはコンサル業界に特化した人材紹介会社です。

志望企業の現役社員・OBによる選考対策を提供します。

是非まずは気軽に一度お問い合わせください。

https://deazain.com

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この記事を書いた人

Acrosstudio株式会社所属の現役コンサルタントがコンサル総研編集部として記事の執筆・編集を行う。これまでのコンサルでの実務経験を元に読者の皆様へコンサル業界のリアルを発信することを心がけている。

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