コンサル総研編集部:取材のご協力ありがとうございます!曽和さんは現在、フリーコンサルとして活躍されていると伺っていますが、これまでの経歴の部分をお聞きしてもよろしいでしょうか?
曽和さん:よろしくお願いします。私は新卒でデロイトトーマツコンサルティングに入社した後、PwCコンサルティングに転職しました。その後、上場前のAIベンチャー企業に入社して営業マネージャーを担いながら、その会社の上場を経験しました。
コンサルタントとして働いていたときは、新規事業の支援や中期経営計画の策定といった戦略の部分に携わっていました。
その後の事業会社では、法人営業や営業組織の立ち上げ・AI導入のPMといったことを行っており、2024年4月からフリーコンサルとして独立した形になります。
仕事の受け方としては、実家が貿易業を営んでおり、その会社名義でコンサルの案件を受注・貿易業と並行して仕事をしているという形になります。

この記事の監修者
保知 一也
Acrosstudio株式会社 代表
KPMGコンサルティングを経て、Acrosstudio株式会社を創業。2023年10月に、コンサルティング事業とフリーコンサルへの案件仲介事業を立ち上げ、生成AI領域への事業を拡大。2025年1月時点で正社員数27名・今期売上6億円着地予定。

この記事の執筆者
Acrosstudio株式会社
コンサル総研編集部
Acrosstudio株式会社所属の現役コンサルタントがコンサル総研編集部として記事の執筆・編集を行う。これまでのコンサルでの実務経験を元に読者の皆様へコンサル業界のリアルを発信することを心がけている。
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フリーランスになった経緯とその魅力
曽和さん:いずれ独立して実家の家業を継ぐというのは意識していました。ただ、フリーコンサルという手段を明確に意識したのは、ここ3・4年のことになります。
特にそれを意識したのは、フリーコンサル向けの案件紹介サービスを提供している会社のイベントに参加したことがきっかけだったように思います。
コンサル総研編集部:そのイベントでは、どんな内容があったのでしょうか?
曽和さん:フリーランス向けの案件紹介説明会と、懇親会がありました。
担当者との個別面談や、実際に市場にある案件の紹介を受けることができたので、具体的にフリーランスとしてどう仕事をしていくかがイメージできるようになりました。
それまでは、フリーランスの道を漠然と考えていたのですが、実際にどういう働き方をするのかが自分の中でも明確になり、独立を決心することができました。
フリーランスとしての仕事のバランスと柔軟性
コンサル総研編集部:いざフリーランスになってみて半年ほど経ったところだと思うのですが、実際の働き方はどうですか?
曽和さん:現在は9割くらいをコンサルタントの仕事にしています。
家業の手伝いもしていますが、コンサルタントの仕事が主軸となっています。数ヶ月後には、家業の方の割合を増やそうかなとも考えています。
場所や時間の自由さ、報酬の高さといったところはフリーコンサルの魅力だなと思っていますし、コンサル業と家業のバランスを取りやすく働きやすさを感じております。
また、家業では経営面を手伝っているので、コンサルとしての仕事とのシナジーも生まれやすいなと感じています。
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ファームからフリーランスへ―働き方の違い
コンサル総研編集部:それでは、ファームで働いていた時と比べて、フリーランスの働き方はどのように違いますか?
曽和さん:まず、一緒に働く相手が自分以外は全員お客さんになります。また、チームで動くより自分一人でのアサインがメインになり、寂しさ半分・自由さも感じています。
働く時間に関しては、基本平日稼働・土日休みにしていますが、状況次第で平日午後は休みにするなどの融通も効きやすくなりました。
場所はオフィスから自宅やコワーキングスペースになりましたね。
コンサル総研編集部:仕事のスタンスなどはいかがですか?
曽和さん:自分が動かないとお金が入ってこない、という恐怖感はやはりありますね。休もうと思えば休めるんですけど、有給のような仕組みではなくなるというのは大きな違いかなと思います。
ただ、私の場合は、すごくその恐怖感が大きいかというとそうではないです。
現在、御社に紹介いただいた稼働率の高い案件と、稼働率の低い営業支援の案件に並行して入っているのですが、後者だけでも最低限の生活ができるレベルではあるのでプレッシャーは少ない方だと思います。
そういったリスクヘッジの面でも、自分でバランスが取れるというのがフリーコンサルのいいところだなと思っています。
コンサル総研編集部:複数案件を並行していると、1日のスケジュールのバランスが難しかったりしませんか?
曽和さん:そうですね。なので、定例会が重ならないようにしたり、お客さんと都度会話をしながら調整するようにはしています。
お客さんとコミュニケーションを取りながら、主導権を持ってバランスを整えていくのは大事だと思います。
コンサル総研編集部:報酬面ではいかがでしょうか?
曽和さん:報酬については、ファームにいたときよりもフリーランスの方が個人に還元される額は大きくなるので、待遇面はかなり良くなったと感じています。
フリーランスを目指す人へのアドバイス
コンサル総研編集部:フリーランスになった今、ファームで経験しておいてよかったと思うことはありますか?
曽和さん:自分が先頭に立って案件をこなした数は大事だと思います。
お客さんとのコミュニケーション回数であったり、資料を作る枚数の多さ、メンバーを持って仕事を割り振るといった経験は役にたつと思います。
特にお客さんと直接折衝する経験は、自分が矢面に立つことが増えるフリーランスにとっては必要なスキルです。
コンサル総研編集部:ちなみに、曽和さんは事業会社時代にマネージャーを経験されているとのことでしたが、フリーコンサルになる前にマネージャー経験は必須だと思いますか?
曽和さん:キャリアの時期や何を目指すかによるんじゃないかなと思います。
マネージャーの経験は、受けられる案件の幅が広がったり、フリーランスから転職して会社員に戻ろうとなった場合の選択肢も増えるので、経験としてはプラスになります。
ただ、若いうちに起業を経験したいとか、自分の事業があってキャッシュをコンサルで取りたいなどの目的意識があるのであれば、色々な案件があるのでフリーランスになる道も全然ありだと思います。
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まとめ
曽和さんへのインタビューを通して、フリーランスコンサルタントとしての働き方の魅力と、それに伴うリアルな実情が見えてきました。
自由な働き方と高い報酬、仕事のバランスが取りやすい点が大きな魅力である一方で、個人で仕事をこなすことに対する責任や、主体的に動き自己管理を行う重要性も実感しました。
ファーム所属のときにはイメージしづらいフリーランスとしての働き方ですが、実体験をお聞きできることは非常に参考になります。
フリーコンサル向けのエージェントでは多様な案件を扱っており、各人のスキルやキャリア感に合わせた提案が可能です。現在の単価や、フリーランスになった場合の実際の働き方など、無料相談も数多く開催されているので、そうしたイベントを活用してキャリアプランの選択肢を増やすこともおすすめします。
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